木と森・第13話

 「木を見て森を見ず」
 と言う言葉がありますね。
 一部分だけに囚われて全体が見渡せないと言うことです。

 多くのかん者さんが、
 「木を見て森を見ず」的発想をします。
 それは、かん者さんとして、自然なことで、
 治癒のプロセスの中で、当然起こり得ることなのです。
 症状を見て、それを何とかしたいと頑張り過ぎてしまう。
 からだ全体のバランスを考える余裕がないのです。

 等容医学を学んだ施術者なら、
 森を大切にするでしょう。
 森とは、からだ全体と言うことです。

 ところが、この森を見すぎると、
 「森を見て木を見ず」と言うことが起こります。

 かん者さんからすると、
 「あの先生は痛いところを治療してくれない」
 と不満が出るのです。
 
 「森をみながら木を見る。
 木を見ながら森を見る。」

 これが、理想的な施術の心得でしょう。
 と私も、時々、反省しながら、
 鍼・マッサージの施術を続ける毎日です。

 光が丘治療院から、
 皆様の健康と快癒を、
 心より祈ります。