痛み治療の基本

とあるかん者が、医者に自分の症状を訴えた。
かん者 ここをこうすると痛むのです。
医者 では、そうしないことです。

ジョークのような話ですが、
この短い話の中には、
とても大事なことが語られています。

例えば慢性のこりや鈍痛があるかん者さんたちは、
からだの痛みがある場合、
痛む動きを何度もやってみて、
「やはり痛い!」
と確かめるという癖を持つ場合があります。

かくいう、私自身にも心あたりがあります。

傷む動きを再現しているのだから、
痛むのは当たり前なのに、
同じ痛みを繰り返して、
「ほら、こうすると痛い。」
と確かめてしまうのですね。

では、どうすればいいのか?
痛む動きをしない。
で、
痛くない動きをみつけること。
そして、その動きに従って動くこと。
また、それを更に発展させて、
心地よく動ける動きをみつけること。
その動きに従って動くこと。

これは、痛み治療の基本でありまして、
そこからすると、
「こうすると痛い」が
わかっているというのは、
治療の第一段階なんですね。

冒頭に紹介したお話の医者は、
少し説明不足ということになります。

 とあるかん者が、医者に自分の症状を訴えた。
かん者 ここをこうすると痛むのです。
医者 では、痛くない動きが、どこにあるかを、
一緒にみつけていきましょう。
そして、心地良い動きが、どういうものかを、
一緒にみつけていきましょう。

そんな態度で、
いつもかん者さんに接していきたいものです。
はりマッサージ
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